Wasteな話

こんにちは。八王子工場の武山です。

 

ふだん成形作業や型替えをしていると、機械や型から滲み出る油で服がけっこう汚れます。

手はもちろん肘の裏とか腿あたりとかたまにべっとりと油がついて、洗面所で作業着を洗うと思いのほか汚れていて驚きます。

油が出るのは仕方がないのですが、作業着で拭くわけにも行かないので、その油はウエスでふき取ります。

 

日々このウエスを使っていると、ウエスって面白いなぁって感じ始めました。

最初はただのシャツの切れ端だと思っていたんですが、気づきの感性が磨かれたのか、色々な気づきがあります。

 

白のウエスって遠目からじゃ分からないんですが、素材がかなり違います。

リングスパン糸で織られた綿100%の柔らかな肌着素材もあれば、体操着のようなポリ混の速乾性のあるもの、アメリカンな空紡糸の無骨生地など。

そしてウエスを手に取るとき、今回はどんな生地か?と考えるのです。

 

オハイオ州立大学の研究チームによれば、

「汚れのない白いウエスで真っ黒な油をふき取ることは、まだ誰も足を踏み入れていない雪原に最初に足跡をつける快感と等しく、恐らくこれは人間の欲求の168番目にあたり、白Tにケチャップをこぼすことに9割の人間が忌避し嫌悪感を抱くが、今回の研究はその反対である」という見解を述べた。これは10年かけて約802人に対して行った研究であり、2007年にネイチャーで発表した論文の共著者であるグーグー・ガンモは、この傾向は「一貫して、明確にみられるものだった」と述べています。

 

八王子工場でも、

Nさんは「股引のお尻に和夫って名前が書いてあるやつありました」と感動し、O・Sさんは「なんか、臭いの、ありますよね?」と大興奮、Oさんは「これは良いウエスですね! 取っておきましょう!」と大事に畳んで置くしで、三者三様に楽しんでいるようでした。

かくいう私もユニクロUのガサ感のある無骨ウエスが出てくるとワクワクします。

 

ウエスから生まれる、それぞれのサイドストーリーがあるんだなと思いました。

 

ぜひ皆さんのウエストサイドストーリーを教えてください。

さいごに、せっかくなのでOさんが大事に畳んだウエスを掲載します。

それでは。

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