加工技術の考え
2018/03/16
近年の切削加工技術についてご紹介致します。
素材を削り形状を造る切削加工、開発設計者の図面(構想)を実際の「つくり」にする。一昔前は、図面から必要な刃物を選び成形を行い、工作機械を手動で操作し要求される製品を熟練の技とヒラメキで造ってきました。
近年、コンピュター化が進み設計(CAD)2次元から3次元の形状を自由曲線や曲面で自由に描けるように進んでいます。それにともない工作機械もCAMを使い5軸を同時に制御できることで機械の水準が上がり複雑な形状でも製品化する事が容易になって来ています。けれども製品の造りは容易ではなく素材の特性・気温・刃具の選択と積み重ねて来た加工の経験が生かされなければ設計者の要望する製品を造り上げられません。「切削技術」は経験に捉われず世代の進化した技術に興味を持ち、いかに経験して来た事と融合させ、製品化するかという事だと思います。培った技術を駆使し汗を流して完成して出来上がった達成感は人を成長させ、さらなる技術の向上に繋がって行くと感じています。